2026年8月1日、小学3年生から5年生を対象に、自由研究の進め方を考えるワークショップ「じゆうラボ」を開催しました。
今回の目標は、自由研究のテーマを決めるだけでなく、自分の「気になること」から研究の問いを見つけ、調べ方やスケジュールまで含めた研究計画を作ることです。
当日は、友達との話し合いやAIとの対話も取り入れながら、一人ひとりが自分だけの自由研究について考えました。
身近な「気になること」を研究のタネに
まず最初に、最近気になったことや、好きなもの、不思議に思っていることを書き出しました。
学校や家でのできごと、好きな遊びや生き物、ニュースで知ったことなど、普段の生活を振り返ると、研究につながる疑問は身近なところにたくさんあります。
続いて、書き出した内容を研究テーマとして、知りたいことを
「なぜこうなるのだろう?」
「ほかの場合はどうなるのだろう?」
「昔と今では何が違うのだろう?」
といった問いにすることで、自由研究につながる「研究のタネ」を考えました。

AIや友達とアイデアを広げました
自分で考えた後は、AIに質問したり、友達と疑問のタネを紹介し合ったりしました。
AIには答えをそのまま聞くのではなく、「ほかにはどんな疑問がある?」「別の見方はできる?」と相談し、アイデアを広げるために活用しました。
友達からも、「これと比べたら面白そう」「こんなことも調べられそう」といった意見が出ました。自分では思いつかなかった視点を知ることで、研究のタネが増えたり、テーマがより具体的になったりしました。

自由研究の方針を決めました
集まった研究のタネの中から、特に調べてみたいものを自分で選びました。
テーマを選ぶときには、面白そうかどうかだけでなく、
「夏休み中に調べられそうか」
「自分で観察や実験ができそうか」
「自分の興味と近いものかどうか」
といった点についても考えました。

調べ方と行く場所を考えました
テーマを決めた後は、「何で調べるか」「どこに行くか」を考えました。
図鑑や本、インターネット、観察や実験、人へのインタビューなど、調べる方法はさまざまです。また図書館、博物館、科学館、公園など、実際に足を運ぶことで分かることもあります。それぞれの違いを考えて、何で調べるか、どこに行くべきかを自分で考えてもらいました。
子どもたちは、自分のテーマに合った方法や場所を選び、研究計画に書き込みました。また、AIやインターネットといった一つの情報だけを信じるのではなく、複数の方法で確かめることの大切さも学びました。

研究のスケジュールを作成
自由研究を最後まで進められるように、夏休み中のスケジュールも考えました。
本を読む日、観察や実験をする日、結果を整理する日など、必要な作業を考え、スケジュールに落とし込みました。
大きな作業を小さく分けることで、「まず何をすればよいか」といった具体的な行動計画が分かる計画になりました。

お互いの研究計画をフィードバック
最後は、完成した研究計画を子どもたち同士でフィードバックをしました。
友達の研究計画を読んで、「ここが面白い!」「こうやったらもっと面白くなると思う!」「どうやって調べるの?」といったような、質問やアドバイスを付箋で伝え合いました。

自分だけの自由研究に向けて
今回のワークショップでは、身近な「気になること」を出発点に、研究のテーマ、調べ方、行く場所、スケジュールまでを自分で考えました。これは私たちの理念である「自らの意思で考え、選択する」という理念に符合したワークショップです。
今回、AIや友達との対話を通して考えを広げたことで、子どもたちは夏休みに取り組む研究の道筋を描くことができました。AIを初めて利用した小学生もおり、その賢さや、回答数の多さ、スピードに感銘を受けた小学生もいらっしゃいました。
一方で、友達との話し合いには、AIとの対話とはまた違う手ごたえがありました。AIがたくさんの答えを返してくれる相手だとすれば、友達は、同じように悩みながらテーマを探している対等な相手です。「それ、おもしろそう!」の一言がテーマを決める後押しになったり、友達の疑問を聞いて自分の興味に気づいたり。答えをもらうのとは違う形で、考えが前に進んでいく場面が何度もありました。
AIも友達も、それぞれ違う形で考えを広げてくれる相手です。相手によって聞き方を変えながら、いろいろな人と話して考えを深めていく——その経験自体が、今回の大きな学びのひとつになりました。
今回作った計画をもとに、それぞれの「気になる!」という気持ちが、どのような自由研究に育っていくのか楽しみです。
